絵 本1
私は本格的に仕事を始めた頃から、クライアントに絵にまつわる話を書いて欲しいという依頼が舞い込んできた。それは私にとって嫌のことではなかった。と言うのも私はいつも絵を描きながら絵の中に入り、そこに描いた木や人、動物達とお話をしているからだ。これは私にとって他愛もないとても素敵な遊びであり幸せを感じるひと時でもあった。文章の依頼はいつも百文字から二百文字の間であった。この字数は少々苦痛を伴ったがやりがいはあった。私の絵本はその延長で出来たものだ。
ところで私は、「絵本は基本的に美しいものでなければならない」という考えである。いろんな絵やお話しがあってこそキラキラする世界が広がり子供や大人達の夢もふくらむ。だが、私は絵具を塗りたくり濁った絵や、理解できない文章の入った絵本は好まない。子供達には出来る限り美しい絵本を見て欲しいと願う。
「美しい絵本」。これが私が絵本を制作するうえでのテーマだ。
絵本「キツネ」
ヨーロッパの四季を生きるキツネのお話です。
この絵本はフランスでも出版されています。(くもん出版)
1990年産経児童出版文化賞美術賞受賞
絵本「パスタ」
大学教授と一匹のビーグル犬との生活を、
ユーモアとウイットに満ちた文で紹介している絵本です。
この絵本はフランスと台湾でも出版されています。(講談社)
1993年産経児童出版文化賞奨励賞受賞
絵本「サンタクロース」
とっぴな行動をするサンタではありません。ごく普通のサンタの絵本です。
この絵本は台湾でも出版されています。(講談社)
絵本「ウルーカのひみつ」
春一番ってなんだろう。それは森のフクロウが教えてくれる。
(岩崎書店)